2011年11月11日金曜日

:::九州ラウンド:::

11.6(日)決勝 第1ヒート:5位/第2ヒート:2位/総合2位
ランキング 8位(第9戦終了時)

昨年は狂牛病のために中止となったことから2009年以来となる第9戦九州大会。その決勝は土曜日の雨、さらに日曜日の午前中に降った強い雨の影響により、一気にコンディションが悪化し、前回のMFJGPの予選と同様、ヘビーなマディーのなかで決勝を行うこととなった。
Twister Racingの渡辺学は、こうした状況のなか、ベテランらしい冷静さと、この難しいコンディションをアクシデントなく走り切る技術を披露。第1ヒートでは5位、第2ヒートでは2位を獲得し、第5戦SUGO大会以来2度目となる表彰台を獲得、総合成績でも2位と今季のベストリザルトを獲得した。




Heat1
第1ヒート、スタートで出遅れた渡辺だったが、2周目を迎えたときの順位は6番手と好位置につける。その序盤で渡辺は8番手に後退したものの、ここで焦ることなく淡々と周回を重ね、まず7番手に順位を上げると、その後もペースを大きく変えることはなかったが、ポジションはしっかりキープして終盤戦へと突入する。すると、上位陣が次々とアクシデントに見舞われ、なかでも井上眞一選手、星野裕選手というトップを走った選手が崩れて順位を落とした結果、渡辺は順位を上げて5番手に浮上すると、最終ラップに一人かわし4位でチェッカーを受けた。
ところが、チェッカーフラッグを1位の選手が帰ってくる前に誤って振られたことが分かったため、30分経過時点(フィニッシュの1周前)での結果が正式リザルトとなり、ラストラップで順位を上げ4位となった渡辺は、結局5位という結果となった。





Heat2
第2ヒートも、マディのレースとなった。1周目を5番手で終えた渡辺は、ここで序盤から攻めて順位を上げるという選択肢もあったのだが、このレースでも渡辺は走行スタイルを変えることなく、安定感を重視した走りに徹した。その結果、順位を下げるどころか、1つ順位を上げて4番手とすると、中盤には第1ヒートと同様、上位陣が脱落し、一気に表彰台圏内の2番手まで浮上する。
その後の渡辺は焦るどころか、あえてペースを抑えさらに慎重なレース運びに徹する。というもの、トップの小方誠とは大きな差があり、逆に3番手の池谷優太(スズキ)とも差があったため、転倒のリスクを負わない慎重な走りが必要と判断したからだ。こうして渡辺は、最後までピジションを守り、第5戦SUGO大会以来となる今季2度目の2位表彰台を獲得した。



第9戦を終えて 渡辺 学 
「今回は、消極的と言われるかもしれませんが、冷静になり常に慎重なレース運びを心がけました。スタートは元々得意な方ではないので、アクシデントを避けるポジションであったり、前方のライダーが跳ね上げる泥でゴーグルを汚さないよう気をつけてラインを取るなど、とにかく冷静さを重視しました。しかし一方で、序盤は混乱と混戦となり、順位を上げるには最も良い時間帯であるため、攻めの走りをしたことを伝えておかねばなりません。そしてある程度の順位を確保した後は、再び石橋を叩いてわたるように、転倒を避ける慎重な走りに戻しました。これが功を奏して、両ヒートとも入賞圏内。しかも第2ヒートでは2位表彰台までたどり着いたのです。
確かに、腹をくくって思いっきり攻めるレースは面白いかもしれませんが、長年の経験が今回のレースのポイントは“冷静と慎重”であることを察知したのだと思います。やはりなかなか作りだすことが難しいチャンスを確実に結果につなげることも大事と考えたのです。まさに今回は自分の戦略がはまったレースだったと言えるでしょう。
さて、次回はいよいよ最終戦の関東大会です。正直難しいレースになると思いますが、ここまできたら最後のもう一度表彰台を狙って走りたいと思います。そして最後なのでファンの皆さんに楽しいでもらえるレースができればと考えています。またガチャガチャでの募金活動はさらにパワーアップした景品も計画していますので、ぜひパドックにも遊びに来てもらえるとうれしいです」



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