08.07(日)決勝 :第1ヒート:11位/第2ヒート:2位/総合4位
ランキング :10位(第5戦終了時)
まさに夏真っ盛りとなる8月上旬、全日本モトクロス選手権SUGO大会が開催された。震災の影響でスケジュール変更により、近年では珍しく8月開催となった今大会。前回の藤沢に続き気温は30度を超え、真夏日の中での開催となった。
渡辺学はここまで4戦、入賞圏内には届いていないものの、着実に全日本クラスにおけるレース感をつかみ、本来の力を取り戻してきた。そして今大会から2012年型YZ250Fを投入、フレッシュなマシンとベテランの技術などが上手く組み合わされたことで、渡辺は大きなジャンプアップを果たし、ヒート優勝には後一歩届かなかったものの、2位表彰台を獲得、トップライダーとしての実力を証明した。
Heat1
第1ヒート、1周目から渡辺の出鼻をくじくアクシデントが襲う。ヨーロピアンコーナーでのスリップダウンにより、25番手で1周目を終えることとなったのだ。しかし、ここから好調さを裏付ける追い上げを開始。わずか5周目で17番手とする。さらにペースの速いライバルが待ち受けるなかでもその勢いは止まることなく、相手のテールに迫り、捉えたかと思うとスムーズなパッシングを披露してポジションを上げ、10周目には14番手とする。
しかし後半に入ると、路面コンディションの悪化、また体力の消耗などがあり思うようにペースを上げることができない。それでも、最後まで攻め続ける姿勢を崩すことなく、強敵たちを次々にパッシング。最後は11番手まで順位を上げチェッカーを受けた。
Heat2
続く第2ヒート、スタートは集団に飲み込まれるが1周目に挽回し10番手で2周目を迎えると、序盤からハイペースで勝負。3周までに7番手、さらに追撃の手を緩めることなく、8周目には3番手と表彰台圏内に駆け上る。
この大きなジャンプアップを演出したのが、新型YZの戦闘力、前後ソフトで臨んだブリヂストンタイヤであり、さらに路面がレース直前まで降っていた雨により渡辺の好きな適度に湿り気を帯びたコンディションになっていたこともあり快進撃が生まれていたのだ。
そして9周目、2番手を走る星野優位選手がコースアウトした所を捉えて2番手に浮上。ここからラストラップまで星野選手とのマッチレースとなる。テールにピッタリと付かれた状況の中、冷静・的確なデフェンス、さらにアグレッシブな走りを組み合わせることでポジションを譲らずフィニッシュ。開幕から第5戦、10ヒートを経てついに表彰台を獲得した。
第3戦を終えて 渡辺 学
「現段階では最高の結果です。今回新しいマシンを提供していただき、そのマシンが大きな進化を見せてくれたことで自分の思うような戦いができました。もちろんマシンだけでなく、チームをチームとして運営していくために多くの方々のサポートがあり、全日本のグリッドに立てていること自体、本当に感謝しています。
第1ヒートは、まずまずのスタートが切れたのですが、1周目に転倒があり追い上げのレースになりました。6位以内が目標だったのですが、後半は思うようにペースを上げることができず11位が精一杯でした。
第2ヒート、実はサイティングラップの時点から手応えがありました。マシンとタイヤのマッチングが最高で、ぐいぐい前に進む感覚があったのです。実際レースはそのポテンシャルを十分に発揮できたし、ライバルたちとラインが異なっており、とてもスムーズにパッシングができたことも大きかったですね。
これで表彰台獲得という目標を達成できましたが、今後はマシンのセッティングをもっと煮詰めていくこと、それにより両ヒートで6/6位というように成績を揃えたいと思います。そして、これで満足することなく残りの10ヒートでは今回の一つ上、そうヒート優勝にむけ突っ走っていきます!」
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