2011年7月13日水曜日

:::北海道大会:::

201172-3
北海道大会 わっさむサーキット

全日本選手権は梅雨の本州を離れ北海道へ。湿度の低い乾燥した気候は健在ながら、レースウィークは強い日射しが照りつけ、夏本番を思わせる快晴。ライダーたちの厳しい戦いをさらに厳しいものへと演出した。ここまで2戦を終え、一つの目標であるトップ10に届いていない渡辺学。しかし今大会はハードパックの難しい路面、そして体力を奪う厳しいコンディションに対して第1ヒートこそ12位となったが、第2ヒートでは9位に入り、総合成績では今季最高の11位を獲得した。少しずつだが着実にレース感を取り戻しながら、ライダーとして、またチームとしても前進していることを証明した。


Heart1
渡辺は第1ヒート、1周目を13番手と中団グループからスタートする。しかし、均衡した序盤の接近戦をベテランらしい安定した走りで、序盤の内に2つ順位を上げて11番手とする。ここから先は中団グループといえIA2の上位ランカーが相手となり、なかなか大きなジャンプアップができなかったが、前方との間合いをじりじりと詰め、一人また一人とかわしていき、ついに13周目には9番手まで順位を上げる。さらに前方のライダーのテールをテールを捉え、さらなるポジションアップを狙っていく。ところがラスト5周になったところで、渡辺にアクシデントが発生する。小石が散乱するコースコンディションが影響し、タイヤがパンクしてしまったのだ。こうして、ペースダウンを余儀なくされた渡辺は順位を12位まで落としてフィニッシュ。目標としていたトップ10入りを後一歩のところで逃すこととなった。


Heart2
気を取り直して臨んだ第2ヒート。しかし今度は出鼻をくじかれることとなる。スタート後の第1コーナーで転倒。1周目を21番手と大きく出遅れることとなったのだ。しかし、幸いレースははじまったばかり、渡辺は諦めることなくアクセルを大きく開け、次々とライバルたちを抜き去り5周目には13番手。さらに10周目には12番手と第1ヒートの順位まで追い上げる。ここまで序盤ハードに攻め続けた渡辺、後半に入ってもライダーのスタミナを奪うような強い日射しをものともせず、攻めの姿勢を貫き通した。そして、ラストラップの19周目には一桁にあと一つ迫る10番手まで順位を上げたのである。そのラストラップも渡辺はアタックを続け、一人かわして9位でフィニッシュ。ついにトップ10以内という第1関門を突破したのだ。さらに総合成績では一桁には届かなかったものの、今季最高の11位を獲得し、次の東北大会に弾みをつけた。


3戦を終えて 渡辺 学
転倒や、タイヤのパンクなどのアクシデントがあり最高の結果とはいきませんでしたが、今大会の第2ヒートでようやくトップ10以内の9位を獲得することができました。これはレースを重ねるたび着実に進化を遂げることができている証明でもあり、大きなサポートをいただいている皆さまに、こうした姿をお伝えでき、まずはホッとしています。もちろん、これが最終目標ではなく、また満足の結果ではないということはお伝えせねばなりません。開幕戦終了後のコメントでもお伝えしたのですが、やはり自分が辿り着くべきところは表彰台であり、またヒート優勝です。毎回トップ争いに絡んでいくことは簡単ではありませんし、この先何度もトップに絡むレースをすることも簡単ではありません。しかしそのチャンスを多く作れるように全力を尽くし、」そのチャンスに巡り合えたときは、全身全霊で戦いたいと思っています。次回の東北大会では、また何らかの驚きを与えられるようにがんばりますので、次回も応援のほどよろしくお願いします。

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